なまはげLAのパフォーマンス。ソーシャルディスタンシングを呼び掛けた
 南加日系商工会議所(川田薫会頭)が主催する正月祝賀行事「お正月イン・リトル東京」が1日、オンラインで開催された。毎年、初詣客も加わり大勢の人出でにぎわう小東京の元日の恒例行事だが、23回目を迎えた今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、バーチャル開催となった。昨年末から開始されたワクチン接種の効果に期待を込め、未来の明るい時代に向けてスタートを切った。

ロサンゼルス・太鼓センターによる力強い演奏
 グレース柴上級副会頭とハッピー水谷副会頭が司会を務め、エンターテインメントは、ロサンゼルス・太鼓センター、日本民謡の松豊会、日米室内アンサンブル、なまはげLAのパフォーマンスに加え、踊りや歌を披露し、正月気分を盛り上げた。また、昨年115周年を迎え、日系社会とともに歩んできた南加日商の歴史を振り返った。
 川田会頭による新年のあいさつに続き、在ロサンゼルス日本総領事館の武藤顕総領事をはじめ、日系社会の諸団体の代表が次々に祝辞を述べた。オレンジ郡日系協会の藤田喜美子さん、ユニオンバンク小東京支店の支店長のポール阿部さん、MTC(Mutual Trading Co.)社長の大畑正敏さん、南加県人会協議会会長のリチャード渡辺さん、南加日系婦人会会長の桜井知子さん、風月堂店主のブライアン鬼頭さん、日系パイオニアセンター会長の竹花晴夫さん、ジャパンハウス・ロサンゼルス館長の海部優子さんらが、新型コロナの収束と、日系社会の活動再開、日系社会のさらなる発展を願いエールを送った。
新年のあいさつを行う川田会頭
 川田会頭はイベントを振り返り、正月をにぎやかな出し物で祝えたとともに、日系諸団体の代表が顔をそろえコロナ収束後の活動再開に意欲を示し、同志であることを確認できたことを喜んだ。また、コロナ禍で大きな打撃を受けている小東京のビジネス支援を視聴者に求め、窮状を訴えることができたとし、南加日商の活動とイベント開催の意義を説いた。
 今年の抱負として、バーチャルイベントを活用しながら役員就任式や叙勲祝賀会、チャリティーゴルフ大会、奨学金授与式などの活動の再開に備えていることを強調。「まだ自宅待機の生活が続くと思うが今は辛抱の時。コロナが収束し、2022年の元日は小東京に大勢の人が集まって盛大にお正月を祝いたい」と願った。日系社会については、交流が途切れていることを懸念し「再びまとまることができるように、われわれ南加日商が音頭をとって潤滑油となり、社会再生を支援したい。今こそ団結の時。みんなで頑張らなければならい」と、横のつながりの重要性を力説した。
 イベントYouTubeで検索し「JCCSC」で入力すれば視聴できる。
 南加日商の活動はウェブサイトー
 www.jccsc.com
人けがなくなった小東京の経済的打撃を伝え、支援を呼び掛けた

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