2100万人以上の州民が対象となった第1回抽選会では15人が当選。1人5万ドル、合計75万ドルの小切手が配布されるという。さらに、6月11日には2回目の抽選が行われ、新たに15人の当選者が選ばれるほか、6月15日には、10人にそれぞれ150万ドルが当たる大型くじの抽選が行われる予定。また、キャンペーン開始後にワクチンを接種した200万人の州民に、現金や食料品と交換できる50ドルのギフトカードが提供される。
ニューサム知事の広報室によると、5月27日のキャンペーン開始以来新たに約35万人の州民がワクチン接種を行ったという。カリフォルニア州におけるワクチン接種数はこれまで合計3800万本以上に上り、成人人口の70%以上が少なくとも1回の接種を受けている。ワクチンを接種すると自動的に抽選に参加することができるが、当選者が18歳未満の場合は、賞金は18歳になるまで銀行の預金口座に保管される。キャンペーン詳細はhttps://covid19.ca.gov/vax-for-the-winまで。
シティー・ニュース・サービスによると、ロサンゼルス郡も独自のワクチン接種促進策を行っており、現在、6月4〜10日までの間に郡や市が運営する予防接種会場などでワクチンを接種した人の中から、抽選でドジャースやMLSのロサンゼルス・フットボール・クラブのシーズンチケットが当たるキャンペーンを実施している。
2020年3月から始まった規制のほとんどが6月15日に解除されるものの、郡の保健担当者は、職場では引き続きカリフォルニア労働安全衛生局が課す規則が適用されるとしている。当局の理事会はすでに、職場では室内にいる全ての社員がワクチンを接種していない限り、マスクの着用を義務付けるという勧告を承認している。【砂岡 泉】