氷点下の朝が続いたり、雪が舞う日があったりと、冬の様相を呈してきている滞在中の岩手。
 新幹線の乗客も徐々に増えて、宿泊施設もそこそこ満員になってきたと聞いていたが、新型コロナウイルスの変異したオミクロン株の出現で外国人は入国できないなど制限が再度厳しくなった。先行きがどうなるか、気になるところだ。
 岩手の実家では、いろいろなことが次から次に起こって、ご近所さん、親戚の知恵と力を借りて何とか乗り切りたい…。
 あまりにいろいろ起きすぎて、頭の中がぐちゃぐちゃ状態。精神科にでもなんて思うものなら、以前ならすぐにも受診可能だったのが、今は予約を取るのに一月、二月なんだそうだ。ここ数年の傾向だという。みんな病んでいるんだって。ぐちゃぐちゃぐらい自分で何とかしろ! だと分かった。
 いとこの急逝で納骨を済ませた翌日には、耳は聞こえないけど元気だった父親が急逝。元気だったから、いきなり畑で逝っちゃうんだ、病気ならゆっくり向かうけど。葬儀を終えて、お返しなど失礼がなかったかに集中していると、傍らに母がいる。母のアルツハイマーの進行は加速し振り回されっぱなし。一時も目が離されない。この先のことを考えると本人の拒否は強そうだけど、介護施設や福祉サービスを考えないといけない。介護認定も受けていないから、さあ大変!
 備えあればというけれど、備えで認定はしてもらえないし、どう老いるかなんて先の見通しなど立てられない。父のように昼食後に自転車で出掛けて、数時間後には息をしていない、なんてことがある。ゆっくりお別れをかみしめている余裕もないが、毎日の出来事の一つ一つに意味があったと思っているし、好物の食べ物で弟や母が嫌いなものも食べさせてあげられたし、正直悔いは感じていない。微笑んだ顔がかわいらしいと思っていたせいか、その顔が常に浮かんでくる。
 滞在中にいろいろ起こってくれたから、少しは役に立てたこともあったと思うし、来たかいがあったというもの。次回の訪日はコロナもそうだし、どんな状況になっているか。
 皆さまは急がずゆっくり今年を振り返ってください。【大石克子】

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