お目当てがなかなか見つからなくてコンビニをハシゴする。空っぽの棚を見るたびに、頼りにしているのは私だけじゃないんだ、と確信する。
 ストレス緩和と睡眠の質の向上をうたう「ヤクルト1000」。飲むようになってから今までと比べて眠りやすくなったように感じている。近所のコンビニで手軽に買えるのだが売り切れが多い。
 薬局もハシゴするようになった。これまで愛用していた目元を温めて香りでリラックスするアイマスクに、最近、耳の中まで温めるアイテムが加わった。即寝できると友人に薦められたが、売り切れが続出。耳栓に小さな使い捨てカイロが付いていて、周りの音が遮断されつつ耳から温まって気持ちがいい。即寝とまではいかないが、いつの間にか心地よく寝ている。
 最近使うようになったアイテムがもうひとつ、KN95マスク。医療用のN95とフィルターの性能は同等のようだ。アマゾンで買って、状況に応じて普通の不織布マスクと使い分けるようになった。
 このマスクを購入した理由、それは映画館に行くため。ネットフリックスのスマホ画面ではもの足りず、大画面と大音響のスクリーンが恋しくなった。換気がしっかりされているということで、飲食の制限はあっても営業はしている。
 念には念を入れ、二つだけ独立した座席を選び、知らない人との距離を保ってのKN95マスク。明らかに息がしにくいけれど、より安心感は得られる。まだまだ感染者は多いので慎重にいきたい。
 さらに、なるべく電車に乗らないようにと自転車も買った。コロナになってレンタサイクルも含めて自転車通勤も増えたという話もある。私にとってはいい運動になっている。
 そんなさまざまなアイテムが毎日の生活を支えてくれている。もちろん快眠グッズを使ってもなかなか寝着けない夜もあるし、どんな高性能なマスクを着けてもリスクが高いところにいれば感染してしまうだろう。多くの情報にあふれていて何が正解なのかはよく分からないけれど、やはりお気に入りに囲まれていたい。試してみなければ自分の推しは永遠に見つからない。【中西奈緒】

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