

二世週祭の恒例イベント「夏祭りファミリーフェスティバル」が13日、全米日系人博物館(JANM)で行われ、家族連れでにぎわった。全館と建物前の広場を使って行われたイベントは、3カ所に工作や折り紙のコーナーが設けられた他、常設展示「コモングラウンド」では展示物を見つける「スカベンジャーハント」、屋外では盆踊りの講習が行われるなどし、多くの人が参加して楽しんだ。ホールにはロサンゼルス七夕まつりの飾りが華やかにつるされた。当日は入館無料だったことから館内の展示を熱心に見入る来場者の姿も目立った。

屋外のコートヤードではマリアッチの演奏や、盆踊りの講習が行われた。盆踊りは翌週の二世週祭「街頭音頭」で踊られる予定曲を中心に、手振り身振りを習い、ステージ上に参加者が輪を作って踊った。盆踊りの愛好者は多く、3年ぶりの街頭音頭の忘れかけた振り付けを思い出そうとする人たちや来週の音頭を待てない人たちが積極的に参加する姿が印象的だった。
吹き抜けの天井を有しガラス窓の壁面が特長のアラタニ・セントラル・ホールにはステージが設けられ剣道や太鼓、絵本の読み聞かせなどが行われた。「I am able to Shine」著者のコーリー・ワタリさん自身による読み聞かせの時間には、ワタリさんの目の前に座った子どもたちが食い入るようにワタリさんがめくる絵本のページや、2台のモニターに大きく映し出されたページの画像を見つめた。画面の中には浴衣を着た女の子と盆踊りの様子などが映る。ワタリさんは日系3世の米国人で、5月に発売されたばかりの同書はケイコという名の日系人の女の子が主人公だ。

「帰る」=カエルをテーマとし、カエルのイラストがプリントされたTシャツを着た多くのボランティアが、館内の案内や工作の指導に忙しく立ち働いていた。大人にも子どもにも人気が高い折り紙のコーナーは、テーブルを足して席を増やしたという。ここではジャンプするカエルの折り紙が子どもたちに大人気だった。また、日本に関する洋書を格安で販売する古本コーナーも設けられた。
博物館前のテントではオレンジ郡ファウンテンバレーの工場から直送されたヤクルト千本が無料配布され、猛暑の中を来場した人々の喉に清涼感をもたらした。
また、同時開催の七夕まつりは今年で12回目を迎え、地域団体のメンバーや個人が知恵を絞って制作した色彩豊かな七夕飾りが出品された。40本ほどの飾りはJANMの館内につるされ、コンテストも実施された。仙台から贈られた大型の飾りは日米文化会館や日本村プラザのやぐらなどにつるされたという。

JANM前に設けられたブースでは七夕まつり実行委員の米澤義人・純子夫妻らが七夕飾りの花の制作体験を指導したり、宮城県の観光パンフレットを配ったりした。短冊が用意され、参加者は願いごとを書いて笹にくくりつけていた。平穏無事な生活や健康など、コロナ禍の世相を象徴する願いが見られた。
▽七夕飾り制作コンテストの入賞者は以下の通り。

・融合部門
1等 神奈川県人会
2等 大志柔道クラブ
3等 宮城県人会
・革新部門
1等 広島県人会
2等 角川ミヤ子
3等 羅府新報
・創造部門
1等 栃木県人会
2等 宮城県人会
3等 スーザン・ジェカル
(長井智子)

