英国女王エリザベス2世が崩御された。多くの国民が見守る中、TV中継の盛大な葬儀式シーンを目にし、改めて英国の尊厳なる歴史を感じた。女王が君主であった英連邦は、旧植民地のほぼ全諸国を含め、計56カ国、人口24億人で構成される。インド、パキスタン、ナイジェリア、南アフリカ、ケニア、カナダ、マレーシア、ガーナ、オーストラリア、ニュージーランドなどで、大英帝国は一時、地球上の土地の4分の1を占めていた。
 米国人も英語を話し、日本人も英語を勉強し、英国の影響力は多大である。米国は英国と戦い(フランスからの支援もあり)独立できた。親から子離れしたような関係か?
 過去、大日本帝国海軍は英国海軍を模範にした。日英同盟を締結し、日露戦争では日本は英国と米国から借金して戦費をまかなった。英国はロシアによるアジア進出を防ぐため日本に加担し、ロシアバルチック艦隊の海路途中の英国植民地には寄港させなかった。
 高校で「軍縮」を習ったが、困惑の連続だった。まず軍事力増強は、戦争の際に敵を倒し勝つことが目的だ。都合が悪くなると、表向きは協調だが、軍事力の制限を強いる。ワシントン軍縮会議における「米英日仏伊」の主力艦保有トン数比率を「5:5:3:1・67:1・67」に設定も不公平で矛盾だらけ…と戦争の怖さも悲劇も外交もよく理解していない当時は思ってしまった。
 NPT(核兵器不拡散条約)に署名済み核保有国は、米国、ロシア(旧ソ連)、英国、フランス、中国の5カ国。くしくも国連安全保障理事会の常任理事国と同じだ。非加盟核保有国がインド、パキスタンで、北朝鮮は脱退した。イスラエルも非加盟国だが、核保有は肯定も否定もしていない。
 ロケットを開発し、宇宙に飛ばせた国は、ロシア(旧ソ連)、米国、フランス、日本、中国、英国、インド、イスラエル、ウクライナ、イラン、北朝鮮、韓国だ。
 世界はつながっており、どの国も時代によって敵味方になる。軍事力増強は平和、防衛のための理屈と理解したいが、プーチンがその理想も壊した。大国の定義とは? 大国の役目とは? 女王を追悼しながら考えた。(長土居政史)

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