さあ、新たな1年がスタートした。気分もリフレッシュし、すがすがしい元日の朝を迎えたことだろう。日本人にとってお正月は、世界のどこで暮らしていても祝いたいものだ。クリスマスよりもめでたさを感じるのは、正月文化があるからに違いない。お餅やお節料理を食べ、子どもたちはお年玉をもらい、「明けまして…。今年も…」「ハッピー・ニューイヤー!」のあいさつは、幾度交わしても気持ちがいい。
 昨年末は仕事納めの前に詰めて作業をしたり、買い出しに出かけお節料理を作ったり、大掃除したりと、師走の慌ただしさから解放されて、三が日だけはゆっくりしたいところだ。食べ過ぎず飲み過ぎず、ほどほどに。
 内輪話なので声を大にして叫ぶことはできないが、創刊1903年の羅府新報は今年、120周年の節目を迎えた。情報を求める日系コミュニティーのために創刊されてから、120年もの長い間必要とされてきたのは、読者の皆さまとコミュニティーの方々のおかげ。まだまだ頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
 昨年は冬季五輪とサッカーW杯。4年に1度の、世界規模のスポーツの祭典が二つもあり、興奮させてもらった。21年の夏の東京五輪が終わったと思えば、わずか半年ほどで冬季五輪があり、今年は来年のパリ五輪を控え、し烈な代表争いが始まり楽しみ。そして記憶に新しいサッカーW杯では下馬評を覆す大活躍で強豪2国を倒した日本から元気をもらった。今秋にはフランスでラグビーW杯があり、これまた日本代表の活躍に期待が膨らむ。
 今年はさらに、3月に第5回となるWBCが開かれる。大物大リーガーが続々と出場表明し、おもしろくなってきた。日本は初出場の大谷、そしてダルビッシュ、村上など、米国もトラウト、カーショーなどなど、そうそうたる顔ぶれだ。ただ一つだけ残念なことは、開催地がフロリダのマイアミであること。まあ過去4大会はカリフォルニアが独り占めしていたので、テレビを見て応援するのもいいだろう。選手は母国の威信にかけ、渾身(こんしん)の力を振り絞って熱戦を演じてくれると思うが、けがに気を付けて頑張り過ぎずにほどほどに。特に大谷さんは…。
 その大谷は昨年膨大な年俸を手にしたが、今年は契約最終年。あれほどビッグになるとトレード話は絶えることはない。LAのドジャーファンにとっては「ぜひ、うちに」と、歓迎ムードだ。一方、地元OCのファンにとっては、見納めになるかも…、と言えば怒られるので、ここまで。「エンゼルスと契約延長」の吉報を待とう。契約交渉はかなりの長期が予想され、年俸総額は史上最高になって騒がせてくれるだろう。
 昨年は、世界が揺れ動いた激動の1年だった。日本のメディア各社が国内外の十大ニュースを選んでいたが、国内では衝撃の安倍元首相の銃撃、旧統一教会問題、円安・物価高などが上位を占め、世界ではロシアのウクライナ侵攻、それに伴う食料供給不足、燃料費の高騰、インフレの連鎖、そして一向に収まることのない新型コロナウイルスの感染は厄介極まりない。
 今年は、いいことだけを考え好転することを祈るのみ。今年の干支は卯。ウサギのようにピョンピョン跳ねて、飛躍の年にしていこう。(永田 潤)

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