今年は新年初日から「日本晴れ」とはいかず、曇り空の下で初詣や家族、友人に会いに出かけた人も多いことだろう。1年のスタートの日は雨にも見舞われ、その後の不順な天候の予兆のようであった。この1月はシトシトした長雨が続く日が多く、天気予報とにらめっこする毎日が続いている。平日はどしゃ降りでもいいが、休みの週末にはカラッと晴れてもらいたい。だが、祈りは届かず週末も雨が多い。ゴルフクラブや釣竿を磨いて待っていたお父さんのがっかりした顔が目に浮かぶ。
 最近の天候不順では、われわれが暮らすカリフォルニアは豪雨に襲われ、北部の州は寒波や豪雪に見舞われた。日常生活に大きな支障が出て、道路はボートが浮かぶほどの水に漬かり、丘の上の住宅街は大雪の後、まるでスキーリゾート地のようになった。昨夏は日照りで、川や大きな湖、貯水池が干上がったりするほどになり、生活用水と農業・工業用水の供給不足が懸念され、庭の水まきや洗車時の節水を呼びかけられたのだが、それもうそのようだ。かと思えば、フロリダにはポカポカ陽気に誘われた観光客がバケーションに訪れ、海辺で半袖や上半身裸で日光浴を楽しんでいる。この気候の大きな差は広い米国ならではと、つくづく思い知らされる。
 南カリフォルニアは数年前にも今年と同時期に、嫌な天気が続いたことを覚えている。しかし、記録的な大雨となった雨季が終わった後に思わぬご褒美が待っていた。2月に入ると樹木が勢いよく芽を出したのだ。山登りに行った時の写真を探して見てみると、6年前の2017年のことだった。3月は青々とした草木が生い茂り、辺り一面に色とりどりの美しい花々が咲き、山々が黄色いからし菜の花に覆われ感動した。その光景はまさに圧巻だった。寒さと多雨に耐えた春先に、満を持して花開き、乱れ咲くその現象は、スーパーブルームと呼ばれ、雨に加え適度の気温など条件がそろう必要があるそうだ。
 今年の降水量はその6年前よりも少ないが、あの感動をもう一度、と願わずにはいられない。となると、もう少し雨が降ってもいいのかな? (永田 潤)

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