全米退役軍人ネットワーク(NVN)で専務理事を務めるクリスティン・サトウ=ヤマザキ氏は2022年11月21日、バージニア州の全米陸軍博物館(NMUSA)とスミソニアン・アジア太平洋系米国人センター共同で開催する二つの全米プログラムについて発表した。 両プログラムは、第2次世界大戦で米国への忠誠心と愛国心を示すために戦った3万3千人の日系人兵士と、戦争移転住局の強制収容所10カ所に強制移転させられた12万人の日系人の体験を教育・共有することに重点を置いている。

 サトウ=ヤマザキ氏は「NVNの使命は日米国人の歴史が忘れ去られることのないように一般の人々への教育を継続すること。国立米国陸軍博物館とスミソニアン・アジア太平洋米国人センターとの協力により、これらの重要な物語を共有できるようになることに感謝している」と述べた。

 まず、NVNはNMUSAとその公式財団である陸軍歴史財団とで25年から、全米10都市を巡回する「Nisei Soldier:Twо Front War」を行う。これは第2次世界大戦中に強制収容所から志願した4千人の2世兵士の体験に関する展示で、海外で民主主義のために戦うと同時に米国内の偏見とも戦った2世兵士らの視点から、彼らの戦いに焦点を当てる。現在同博物館で行っている常設展の内容を拡大して巡回させる計画を進めており、約35点の重要な歴史的品々、50~75点の画像、3台の視聴覚コーナーにアクセスできるほか、9人の兵士の物語や、16本のキャンペーンビデオで構成される欧州・太平洋戦線のインタラクティブマップなどが閲覧できるようになる。

 同博物館での展示は25年に終了するが、26年から5年をかけてロサンゼルスやサンフランシスコを含む10都市での開催を予定している。その他巡回展予定先の州はジョージア、ハワイ、イリノイ、ミネソタ、ニューヨーク、テキサス、ワイオミングなどがある。 もう一つのプログラムは、23年にワシントンDCのスミソニアン博物館で行う3日間の教員研修会。スミソニアン・アジア太平洋系米国人センターと共同で小中学校の教員を対象に行う研修では、2世兵士および強制収容所に収監された12万人の日系人の歴史を学ぶ。小学校向けの「収容所での生活とは(What Was Life Like in the Camp?)」、中学校向けの「あなたならどうするか(What Would You Do?)」の2種類のカリキュラムがある。16歳だったスタンリー・ハヤミさん(小学校向け)、米国陸軍女性部隊に所属したテリー・ナカニシさん、第442連隊戦闘団に所属したダニエル・イノウエさん、日系人の強制収容を強制した大統領令9066号に抗ったフレッド・コレマツ弁護士など実在の物語に基づいた内容となっている。

 ワシントンDC、イリノイ、メリーランド、ニューヨーク、オレゴン、ペンシルベニア、ユタ、バージニア、ワシントンの各州から推薦により選ばれた教育関係者が対象となる。 NVNでは現在、プログラムのスポンサー、巡回展で展示する2世兵士の遺品の提供、そして教員研修会参加者を募集している。詳細はウェブサイト―
 www.nationalveteransnetwork.com
 米国陸軍国立博物館ウェブサイト―
 https://www.thenmusa.org/ 

 スミソニアン・アジア太平洋米国人センターウェブサイト―   
 https://smithsonianapa.org/

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