今季も打ちまくり、日本人初の大リーグ本塁打王に輝いた大谷。そして受賞が確実視されたMVPが先週発表され、2年ぶりにア・リーグMVPに選ばれた。2度目の満票は史上初という。他を圧倒的に突き放しての受賞。投票者30人が公正に評価してくれたことに感謝したい。
 春のWBCでは日本の王座奪還に大きく貢献し、シーズンに入っても好調を維持。投げて、打って、走ってのフル回転の活躍は疲労が心配された。その嫌な予想は当たり負傷者リスト入りとなり、そのままシーズンを終えた。だが戦線離脱もなんのその。9月はわずか3試合の出場に留まったものの、MVPはあっぱれ。
 受賞続きのシーズンオフでもう一つ、最高の指名打者に贈られる大きな賞が待っており、これも期待できる。その後の最大の関心事は来季の所属先だ。「Trade Rumors」という記事が、しょっちゅうスマホに送られてくる。興味津々、半信半疑で読むがこれまた面白く、楽しませてもらっている。フリーエージェントの選手の中心にいる大谷の話題が多く、その中には南カリフォルニアのファンにとってうれしいうわさもある。大谷を奪い合うドジャースとエンゼルスの綱引きだ。ドジャース本命とささやかれる中で、エンゼルスも負けてはいないようだ。
 さらに22日のMLB公式サイトはドジャースが大谷とWBCのチームメートでオリックスからポスティングでのメジャー移籍を目指す山本の両選手獲得を検討していると伝えた。ファンの夢をますます膨らませてくれる。
 大谷の契約で気になるのが史上最高と予想される契約金。総額5億ドルを超すとも言われている。投打ともに一流という特異な選手なので、評価は前例がなく、金額が楽しみ。来年30歳の大谷はまだ若く、10年以上の長期契約を結べるのではないか。
 大谷関連で一つだけ気がかりなのが、8月9日以降メディアへの取材対応がないこと。契約交渉への影響を避けるためとも言われており、MVP受賞直後に予定されていた電話記者会見も突然取りやめ、MLBは「大谷のコントロールを超えた周囲の事情による」とかばったが、MVPという栄誉の影で何かしっくりこなかった。(永田 潤 )

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