今年も「父の日」がやってきた。
毎年「何か欲しいものある?」と聞かれるが、そろそろ後期高齢者になろうとする身としては、それほど欲しい物はない。
もともとちょっとしたガジェットなどは好みで買ったり贈ってもらったりしていたが、今は仕事の後や休日にコーヒー片手に、ゆっくりと本(電子本)を読む生活になじんでしまった。
通販のアマゾンやSNSなどで検索したり流れたりしてくる広告などで、「これは良さそうだ」とか「面白そうだ」といった品物はよく見るが、ではそれが欲しいかとなると「う〜ん、いらないかな」となるわけだ。あると便利、でも必要はない、くらいの感じである。
そういった物欲が無くなるのは精神的に年を取った証拠だとか、何かで読んだ記憶がある(肉体的にも年を取っているけど)。そこでカミさんから「散歩しよー」「裏の畑の世話をしてー」と発破をかけられるが、何せ足のリューマチが痛いので長時間立っていたり歩いたりはつらいのだ。
さて、今回も何か欲しいものはと聞かれたが、食い意地が張っている自分としては「母の日」に食べたバナナクリームパイがおいしかったので、それを頼んでおいた。娘が気を利かせてお寿司も用意してくれた。これで十分満足である。
そういえば娘が小さい頃はお手製「肩もみ券」などをもらったものだが、有効期限が記載されていなかった(と思う)。今見つけたらその未使用の券はまだ有効だろうか、などとふと思ったりした。
振り返ってみると、自分も親父の年齢を超してしまったのだなあと、何となく感慨にふける。仕事関係以外にはあまり欲の無い人だったから、「あれが欲しい、これが欲しい」と言われた記憶がない。たまに買い物に行くとコーヒーショップでパンプキンパイを注文していたのが印象に残っている。懐かしい思い出の一コマである。
何はともあれ、今のところ家族には恵まれているし、猫もいるしで満足な生活をしていると言えるかな。(徳永憲治)
