4月にロングビーチで行われた「アキュラグランプリ」に参加した斎藤太吾選手(写真=ティム・ヤマモト)
斎藤選手と斎藤選手がドライブするフォーミュラ・ドリフトのレースカー

 フォーミュラ・ドリフト界で著名な日本人選手の1人である斎藤太吾選手が、米国での大会出場のため合法的に渡航しようとしたものの入国を拒否され、帰国を余儀なくされた。米国メディアが伝えた。
 斎藤さんは過去10年間、フォーミュラ・ドリフトから離れていたが米国の大会に復帰する予定だった。斎藤さんは自身のインスタグラムでその経緯を投稿。入国審査で滞在目的について質問を受けたこと、そして「米国のチームで『フォーミュラD』に出場することがESTA(電子渡航認証システム)を伴うビザ免除プログラムの規定に違反すると判断された」とし、「米国に入国できず強制送還された」と明かしている。
 斎藤さんによると6月26日、自宅を出発し約12時間のフライトで米国に向かった。到着後の米入国審査で別室に連れて行かれた。「たまにあることなので最初はそれほど気にしていなかったが、今回は様子が違っていた」という。審査官からは、斎藤さんがインターネット上で「プロのドライバー」として紹介されていることが理由で、「ESTA」での入国が認められないと告げられた。

斎藤選手は米国から強制送還となり、オランダのアムステルダム経由で約60時間かけて帰国した

 ESTAは、短期商用・観光などの90日以内の滞在目的で旅行する場合は、ビザを免除される。斎藤さんはESTAの仕組みを十分に理解していなかったことを認めつつ、「今回は米国で報酬を受け取るわけではなく、むしろ自腹で参戦する形だったので問題ないと思っていた。でもそれは関係ないと言われた。もし日本のチームとして出場するなら問題なかったと言われたが、細かいことは正直よく分からなかった」
 斎藤さんの入国を拒否した当局は、斎藤さんに「日本とはまったく逆の方向」であるオランダ・アムステルダム行きの便に搭乗するよう告げた。斎藤さんは、日本への直行便の料金を自分で支払う意向を示したがこの申し出は拒否された。斎藤さんは「彼らに『一体自分を何様だと思っているんだ』と詰問され、『手錠をかけて拘束されるか、黙ってアムステルダム行きに乗るか選べ』と脅迫された。まるで犯罪者のような扱いだった」と語っている。その後、斎藤さんは約60時間かけて帰国した。
 トランプ政権下では、入国審査やビザ発給のルールが厳しくなっており、外国人が拘束され国外追放されているとの報告もある。

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