米国で販売が禁止されている鯨肉を取り扱ったとして、ガーデナにあるシーフード販売業者オオヒラ・ギンイチ容疑者(54)に18日、執行猶予2年の有罪判決が言い渡された。

 同容疑者はサンタモニカの高級寿司店「ザ・ハンプ(The Hump)」に鯨肉を販売し、2011年にロサンゼルス連邦検察当局に海洋哺乳類保護法違反容疑で訴追されていた。
 検察当局は10年、同店を経営していた会社「タイフーン・レストランInc(Typhoon Restaurant Inc.)」と寿司職人を同法違反容疑で訴追。寿司職人ヤマモト・キヨシロウ、ウエダ・ススム両容疑者には、今年5月、5千ドルの罰金と、執行猶予2年の有罪判決、200時間のコミュニティーサービスが言い渡されていた。
 同レストランを経営していたブライアン・ビードロ容疑者も有罪判決を受けている。
 事件は日本のイルカ漁を批判した内容で2010年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画「ザ・コーヴ(The Cove)」で、同店が絶滅危惧種に指定されているイワシクジラの肉を出している場面が登場し発覚した。
 この映画の制作スタッフは同店でひそかに撮影をし、当局へ通報。09年と10年に同店で鯨肉が提供されていたことが判明した。同店は事件発覚後に閉店している。

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