カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は24日、同州の移民コミュニティーを支援する法案「AB1096」に署名した。これにより、国外で生まれた人を表す「エイリアン(外国人)」という表現は州法から排除される。 ルース・リーバス下院議員(民主党アーレッタ地区選出)が作成した同法案により、「エイリアン」という言葉は、「非市民(Noncitizen)」や「移民(Immigrant)」などに置き換えられることになる。

「エイリアン」は、1798年以降に連邦政府が、1937年以降にカリフォルニア州政府が、米国で出生していない個人を特定するために使用してきた。だが、1990年代に入ると通常の人種差別用語の代わりに、政治的な意味合いにおいて偏見や憎悪を表現するために使われるようになった。これを受け、同州では2015年と16年に、州の労働法と教育法から「エイリアン」という表現を排除する法律が成立したが、州法全般ではいまだに「エイリアン」が広く使われているのが実情である。
知事は「カリフォルニアは、全米でも最も多様性があり、移民コミュニティーのおかげで、より強くより活気に満ちた州となった。『エイリアン』 という言葉は人間を侮辱するだけでなく、長い間、人々を分裂させ、傷つけてきた。この表現を変えることで、州の法律は州の価値観を反映したものになるだろう」と述べている。 また知事は、同案に加え、「移民収容施設における安全基準の明確化と、州や地方の公衆衛生命令の遵守」や「憎悪犯罪法に基づく移民保護の強化」など、移民の健康と安全を守るための一連の法案にも署名した。
現在、カリフォルニア州は、高等教育や医療、公的給付へのアクセス機会の拡大、移民労働者保護の推進、学区との連携により就学する移民の子どもたちの支援、運転免許証の取得や無料の移民関連サービスを通じ、州経済の流動性の向上と社会的包摂の機会を増やすなど、移民促進政策において全米をリードしている。
