令和2度の外国人叙勲伝達式で、武藤顕総領事(右)から表彰状を受け取ったアイリーン・ヒラノ・イノウエ氏の娘のジェニファー・ヒラノ氏

 在ロサンゼルス日本総領事館は、元米日カウンシル会長および元全米日系人博物館館長兼CEOで、昨年4月に逝去したアイリーン・ヒラノ・イノウエ氏に対する令和2年の外国人叙勲伝達式を7日、ロサンゼルスの総領事公邸で行った。叙勲は、日米間の友好関係と相互理解の促進への貢献が評価され、武藤顕総領事から故人に代わり娘のジェニファー・ヒラノ氏に旭日中綬章が伝達された。
 故アイリーン・ヒラノ・イノウエ氏は、一貫して日系人と日本との関係強化の重要性を訴え、自らが中心となり、米日カウンシルの設立および発展に尽力し、そして、米日カウンシルの会長として、日系人社会の結束強化、日系人と日本人との関係強化、日米間の人的交流拡大を強力に推進した。
 米日カウンシル設立以前から、在米日系人を日本に招へいするプログラムの実施に主体的に関与し、また、引率者として毎年訪日した(平成31年を除く)。また、さらなる日米関係強化のため、それまでの米国史の一部としての日系人の歴史を教育することをミッションとする全米日系人博物館の館長という立場にとどまらず、日系人を通じた対日関係の強化のため、平成21年、志を同じくする故ダニエル・イノウエ上院議員(平成23年春桐花大綬章)ら日系コミュニティーのリーダーたちと共に、両国の人と人との強いつながりを作り、日系人が日米関係促進のための活動に参画するよう働き掛けていくことをミッションとする米日カウンシルを設立し、その会長に就任した。
 20年にわたる全米日系人博物館館長としての活動を通し、多くの日系人とのネットワークを有するアイリーン・ヒラノ・イノウエ氏が米日カウンシルを設立したことにより、各分野で日米関係の促進に取り組む日系人リーダーを結集させ、日米両国においてさまざまな分野で活躍するステークホルダーと交流・協力するプラットフォームが提供された。
 同氏は、このプラットフォームを基盤として、またその中で会長としての強いリーダーシップを発揮して、日米間の人的交流プログラムを日米両政府と緊密に協力しながら開始、発展させるとともに、年次総会に代表されるような同カウンシル主催の行事には多数の日米両国の要人の参加を得て、日米間の人的交流拡大を強力に推進した。
 また、訪日中の日本で東日本大震災を経験した同氏は、その力強いリーダーシップにより、継続的な復興支援のための官民連携による次世代を担う若者の交流を支援するTOMODACHIイニシアチブを立ち上げた。同イニシアチブの規模は年々拡大し、これまでに日米両国の3万9千人以上の若者が同イニシアチブによる教育、文化交流及びリーダーシップに関するプログラムに参加した。
 さらに、同氏の下で米日カウンシルが開催してきている年次総会は、これまでに安倍前総理、河野前外務大臣、ケネディ元駐日大使を始めとする数多くの著名なリーダーの参加を得ており、今日の日米両国の各界のリーダーらの交流の拡大と強化のための機会を提供している。加えて、同氏はカリフォルニア州政府の「女性の地位審議会」副議長を務めたほか、平成26年及び平成27年には日本政府主催の「国際女性会議WAW!」に参加するなど女性の活躍推進にも取り組むとともに、社会問題に取り組む慈善団体として世界的規模で活動するフォード財団の執行理事会理事長など、多くの団体で要職を務めその活動を支援した。

叙勲伝達式に出席したアイリーン・ヒラノ・イノウエ氏の遺族と、かつて日米関係強化のために一緒に汗を流した元同僚ら

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