ロサンゼルス市では8日、レストラン、ショッピングモール、劇場、ネイルサロン、ヘアサロンなどで入店・入場時に新型コロナウイルスのワクチン接種証明書提示を義務化する条例が発効された。
全米で2番目に人口の多い同市では、「SafePassLA」(詳細はオフィシャルサイトで確認できる https://ewddlacity.com/index.php/recovery/safepassla)と呼ばれるプログラムが設けられ、今後はより多くの業種の小売店、美術館、コンベンションセンターなどの屋内施設で適用されることになる。AP通信が伝えた。
市議会は先月、12歳以上を対象に、スポーツアリーナや美術館、スパ、市が管理する建物などに入る際に、ワクチン接種を義務付ける条例を11対2で可決した。宗教または健康上の理由でワクチン接種が免除されている場合は、入店・入場前72時間以内に実施された検査が陰性であることが求められる。証明書がない場合でも、屋外の施設を利用したり、トイレの使用や注文した料理を受け取ったりするために一時的に店内に入ることは可能だという。
市は、この新しい規則を経営者らが理解し遵守しているかどうかを確認するため、8日の発効後は教育と支援活動に重点を置くとしており、施行は29日からとなる。規則に違反した企業や会場には、初犯の場合は警告で済むが、2回目以降は千ドルから5千ドルまでの罰金が科せられる。
ロサンゼルスのエリック・ガーセッティ市長は、この義務化によって多くの人がワクチンを接種するようになり、従業員や顧客にとってもより安全になると述べている。公衆衛生局によると、同郡の人口約1千万人のうち、対象となる住民の80%が少なくとも1回のワクチンを接種しており、71%が2回の接種を完了している。