4年に1度のラグビーの祭典ワールドカップ(W杯)、9月8日に幕を開けたフランス大会がいよいよ大詰めだ。今回20カ国が出場。5チームごと4グループに分かれ総当たり戦を経て、上位2チームがトーナメントの勝ち抜き戦に進み、先週準々決勝が行われた。これまで全国各地10都市で開催、全試合数48のうち44が消化され、残り4カ国での準決勝戦は、アルゼンチン対ニュージーランド、イングランド対南アフリカ。
 コロナ禍以前の4年前は日本で開催され、強豪国を打ち負かし、見事に初めて決勝トーナメントに進出した日本。成長し続ける日本に今大会も期待が寄せられたが惜しくも予選敗退。他国がレベルアップした理由の一つは、昨年、世界のラグビーを総括する組織が、再度、代表資格要件を変更したからだ。ある国の代表に選出されても、再度1回だけ変更できるようになった。1990年代元々の規定に戻ったわけだが、以前の国代表から3年離れ、本人、両親、祖父母の出生地がその変更国であれば移籍が可能だ。アイランダーと呼ばれる太平洋諸国のトンガ、サモア、フィジーには、この機会にと強豪ニュージーランド代表オールブラックスやオーストラリア代表ワラビーズを経験した選手が多数加入し、一段と強くなったのだ。
 巧みな政策により、歴史的に広範囲に渡る英連邦の植民地や領地へ多くが移住、移民した。地元のラグビーチームでプレーすると、国籍を取得しなくともそこをホームチームとして代表資格が得られる。地域密着型を重視だ。
 今回、常連国だった米国とカナダが地区予選で負けて大会不参加。史上初北米から参加国なしとなったが、その米国を破った南米チリが初参加、ポルトガルも16年ぶり2回目の参加。ラグビーファンとして、さらに世界中にラグビーの楽しさが普及すればと願う。
 次大会2027年はオーストラリア開催予定。4チーム増やして参加24カ国を検討中だ。31年は米国での初開催がすでに決定済みだ。
 今大会、初優勝を狙う開催国フランスと世界ランク1位のアイルランドが準々決勝で、惜しくも僅差で敗れた。
 優勝の行方に期待する。(長土居政史)

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