

南加日系商工会議所(南加日商)が主催する室田幸靖(こうせい)総領事の歓迎レセプションが8日夜、小東京の日米文化会館で開かれ、集まった日系諸団体の代表ら約140人が「ようこそ日系コミュニティーへ」と、日米関係を促進する新リーダーを諸手を挙げて迎え入れた。総領事は同じく着任間もない神谷直子首席領事を伴って参加した。
あいさつに立った総領事は、「私たちのためにこのような素晴らしいレセプションを開いてもらい大変光栄だ」と述べ、参加した全ての団体の名を呼び上げ敬意を示した。

総領事は経済を軸に話を展開。日本経済を1980〜90年代の好景気だった時期と比べ、「日本はもはや経済大国ではない。国内総生産(GDP)は現在、世界4位であるものの、2050年には8位になるブラジル、インド、ロシア、メキシコに抜かれる見通しである」と説明した。「日本は会社法が厳格で、全ての活動は株主総会で厳しく審査される。非営利団体への寄付も非常に厳しい傾向にあり、当地の日系企業も例外ではない」と述べた。
日系米国人については、「これまで経済を構築する原動力となってきた3世の世代は、残念ながらこの10年間で高齢化が進んでいる。全体として、世界経済の動向、すなわち長期的な人口動態は、われわれにとって不利である」と指摘。この逆境に対するキーワードは「自発性」だと強調した。「自発性がなければ、経済の構築は成功しない」と力説し、次世代の4世に期待を寄せた。最後に神谷首席領事を紹介し、「首席領事と私の生年月日は同じだ」と明かすと、会場はどっと沸き、拍手が起こった。

神谷首席領事は「当地に着任以来、すでに数多くの日本人社会と日系米国人社会の行事に参加した。なじみのある顔を今夜も見ることができてうれしい。これから皆さんと協力できることを楽しみにしている」と述べ、大きな拍手を受けた。
総領事は先月の着任以来、日系社会の多くの行事に参加している。二世週祭では、「パイオニアスピリット賞」授賞式で受賞者の功績をたたえる祝辞を贈り、街頭音頭には法被を着て、家族と踊りの輪に加わった。また、南加日商のゴルフ大会では参加者と親睦を深め、プレーを楽しんだ。総領事は、当地勤務の抱負として「日系米国人の歴史の理解を深める機会にしたい」と願っており、日系社会の人々との交流を楽しみにしている。 (永田潤、写真も)

