令和3度の外国人叙勲伝達式で、武藤顕総領事(右)から表彰状が贈られたダグラス・アーバー氏

 在ロサンゼルス総領事館は、元南カリフォルニア日米協会会長のダグラス・アーバー氏に対する令和3年春の外国人叙勲伝達式をこのほど、ロサンゼルスの総領事公邸で行った。アーバー氏は日米の地域間交流および相互理解の促進に寄与したことが評価され、武藤顕総領事から旭日双光章が伝達された。
 ダグラス・アーバー氏は40年近くにわたり、職務およびボランティア活動を通じて、日米の友好親善と対日理解の促進に多大な貢献をした。南カリフォルニアの重要な日系団体である南カリフォルニア日米協会(JASSC)に27年間属し、その内17年もの間、会長として同協会の戦略立案および文化交流や友好親善を図る数多くのイベントやプロジェクトの企画および遂行の指揮を務めた。また、ハンティントンビーチ姉妹都市協会の会長に就任するなど、日米の友好親善の促進に尽力した。
 特に、平成23年の東日本大震災復興支援においては、JASSCの会長として理事会と協力し、即座に日本救援基金を立ち上げ、義援金を積極的に呼び掛けた。同年3月末までには100万ドル近くが、平成28年までには150万ドル以上がJASSCに集まり、被災地の団体へ直接送られた。アーバー氏は震災後もしばしば、JASSCの救援基金を通じて支援した団体や施設を訪問した。さらに、福島の児童施設にいる子どもたちをロサンゼルスへ招待する「福島ユース文化交流事業」を平成25年から30年まで実施するなど、東日本大震災復興の支援に長期にわたって尽力した。
 また、アーバー氏は平成13年11月に日本から江戸たこ師の土岐幹男氏を招致し、日本のたこを紹介する「日米たこ揚げ大会」を実現させた。このイベントは、土岐氏の日本たこ揚げ実演の他、飴細工や太鼓演奏および日本食の販売など、日米の文化交流を促進させ、南カリフォルニアの有力紙に取り上げられるなど、大きな反響を呼んだ。平成25年には、1万5千人が参加し、日本以外で最大規模のたこ上げイベントとなった。また、アーバー氏は、平成13年より土岐氏と共にロサンゼルスの公立校を訪問し、1300人の子どもたちに、竹と和紙を用いた日本のたこ作りを伝授するワークショップを続けている。 
 平成27年5月、安倍晋三総理(当時)ロサンゼルス訪問の際、JASSCは在ロサンゼルス日本総領事館と共催で歓迎昼食会を開催した。アーバー氏はエリック・ガーセッティ・ロサンゼルス市長や他の日系団体との連携をはじめ、同昼食会の企画および運営を担い、同昼食会を成功裏に収めた。
 アーバー氏は、昭和59年、大学1年生の時にハンティントンビーチ市と姉妹都市関係にある愛知県安城市の交換留学に参加した。深い感銘を受けたアーバー氏は平成元年、安城市へ戻り、そこで2年間、英語指導助手兼国際コーディネーターを務めた。米国に帰国後、ハンティントンビーチ姉妹都市協会に最年少の理事として加わった。平成6年から3年間、会長に就任し、安城産業文化公園デンパークの平成9年開園に合わせ、ハンティントンビーチ市で実際に使われていた油井ポンプを友好の象徴として寄贈するなど、安城市とのつながりをより深いものへと引き上げた。その後は、アドバイザーに就任し、平成14年に安城市市制50周年に際しハンティントンビーチ市で安城市からの訪問団を迎えて開催された、両市の永続的な友好関係を誓う式典の開催や、平成26年の「ハンティントンビーチ桜祭り」(現オレンジ郡桜祭り)の立ち上げに貢献するなど、現在もアドバイザーとして両市の友好親善と文化交流の促進に尽力している。

旭日双光章を授与され集合写真に収まるアーバー氏(前列中央)。家族やJASSC元同僚らから祝福された

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