新春を祝った鏡開き。左から2人目が曽根総領事、右隣が竹花会頭
スタッフに手伝われ元気よく餅をつく大村彩名ちゃん

 南加日系商工会議所(JCCSC)が主催する新春祝賀イベント「お正月・イン・リトル東京」が1日、小東京で開かれ、日本の正月の雰囲気を楽しむ多くの人出でにぎわった。新型コロナウイルス禍でいったん休止、昨年は場所を移して開催したが、今年はウェラーコートと日本村プラザの2カ所で同時開催する従来の規模で25回目となる恒例のイベントを再開した。
 禅宗寺禅太鼓の元気な太鼓演奏で幕を開けたウェラーコートの主会場では、JCCSC副会長のグレース・シバさんの司会で鏡開きと餅まきを行い、華々しくイベントを開会した。餅まきではウェラーコートの広場を見下ろす2階や3階の回廊からも「こっち」「こっち」と手を広げて、餅に込められた福を手にしようとする人たちの姿が見られた。
 会場前のオニヅカ通りには仮設神社や食べ物・物販の屋台が並び、折り紙やたこのクラフトコーナー、餅つき体験などが子どもたちの人気を集めた。また、和食店や日系の店舗がある3階建てのウェラーコートの一角には日本の酒類のコーナーが設けられ、JCCSCが日本のビール・酒・焼酎の試飲販売を行った。

合気道透心館のデモンストレーション。昨年の演武を見て入門しこの日初めて練習の成果を披露した武田新生さん(左)と橋之口透師

 特設ステージでは「米国書道研究会」の会員による書き初め、「透心館」の合気道デモンストレーション、「松豊会」の民謡演奏などが行われ、多彩な日本文化を観客が楽しんだ。午後になって一時、にわか雨が降り出し、来客が屋根のある建物の通路や店頭で雨宿りしながら、雨の中で果敢に行われた少林寺拳法のデモンストレーションを鑑賞する一幕もあったが、会場には1時間ほどで青空が戻ってきた。
 日本村プラザの会場では、日系スーパーマーケットの「ニジヤ」前の石舞台で各種パフォーマンスを行った。普段から食事客や買い物客でにぎわうプラザだが、訪れた人たちがイベントの開催に足を止め、取り囲むように至近距離から鑑賞し会場は盛り上がりを見せた。ここでも合気道のデモンストレーションを行った透心館主宰の橋之口透師は「昨年の日本村プラザのステージを見て入門をした生徒が今日、初めて演技した」と14歳の新弟子、武田新生(ねお)さんを紹介し胸を張った。また、ノリの良い「河内音頭」の歌と踊りには来客が大喜びし、手拍子や飛び入り参加する人もあり、終わると「楽しかったよ!」というかけ声があちらこちらから聞かれた。

「米国書道研究会」の会員による書き初め

 イベントのオープニングを飾った禅太鼓のビビアン世木さんは「やっとイベントができるようになってよかった。禅宗寺の100周年イベントを5月に控え、今回出演した3人の子どもたちも含めて若い世代に必死に太鼓を教えているところ」と今年の目標を掲げた。
 日本に住んだことがあるというカペナ・バプティストさんはこのイベントの常連で、初めてという友人のカルロス・ナバロさんを伴って来場した。2人は「すごく楽しい!」と酒コーナーを満喫。物販コーナーで破魔矢を買い求めたと笑顔を見せた。
 3歳になる娘の彩名ちゃんと会場を訪れた大村智子さんは、コロナ前にはボランティアでイベントを支援していたという。「子どもができたのでお手伝いはできなくなったが来場して参加できればと思った」と話す。
 JCCSCの竹花晴夫会長は「今年はいつもの会場に戻ることができてよかった。1万人以上の来場者を見込んでいる。多くの人が来場することで、小東京周辺のビジネスの活性化にも貢献できたと思う」と語った。(長井智子)

観客の目を引きつけた着物のコンテスト(写真=中島ティル千晴)
餅まきで、餅をキャッチしようと発奮する来場者
ジャパニーズ・ビレッジプラザで行われた河内音頭

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