
「そうだ、あのインド系マーケットに行ってみよう!」と思いついて、近所のショッピングモールにあるインデア・フレッシュというこじんまりしたお店に行ってきました。
というのも、ここ最近は私が愛用していた髪染めの「ヘナ」が日系マーケットの店頭から姿を消してしまい困っていたのです。コシのない乾燥気味の私の髪には、天然素材でトリートメント効果もあるヘナは救世主でした。どこかに売ってないものかと考えて、ヘナといえばインド、となればあのお店に売ってるかも、となったわけです。
このお店に行くのは、今回が初めてではありません。以前、市販のカレールーを使わないで、香辛料で作るカレーに凝りまして、コリアンダーやらカルダモンやら数種類のスパイスを、どうせ買うならインド系のお店で、と見つけたのが、このお店でした。しかしながら、母の好奇心が子どもたちには迷惑なこともあるようでして、案外早く元の市販のカレールーに戻ってしまいました。そうそう、お店には「カレー粉」というものがなかったのです。興味があって聞いてみました。そしたら、カレーの本場インドではカレー粉なんかないそうです。妙に納得しました。
さて、話を「ヘナ」に戻します。「ヘアカラーのヘナはありますか」と聞くと、豊かな黒髪の店員さんが「ありますよ。いろんなのがあるから見て」と商品の棚まで案内してくれました。心配していた使い方も今まで使っていた物とほぼ同じ、おまけに価格は半分程度で驚きでした。
お店にはお惣菜も売られていて、その時は店員さんが1人で切り盛りしている様子でした。「しばらくお店の中を見ていてもいいですか」と聞くと、「好きなだけ見ていいわよ、私はキッチンにいるからね」。
インドの音楽がア〜ァ〜イ〜ィ〜と低めに流れています。ふんわりスパイスの香りも漂います。お客は私1人です。多分、お店にはおなじみさんしか来ないんだろうなと思わせる雑多感と安心感があり、これでは貸し切りインドワールドじゃないかと1人おかしくもありました。
雑貨類の売り場に、長さ1メートルほどの細長い枝状のものを集めて直径10センチほどの束にしたものが積んでありました。ピンときました。これはほうきに違いない。手に取ってみると、それは乾燥させた硬い植物の葉の芯のようです。そろえた元の方からから15センチくらいのところをきつく縛って幅広テープをくるっと巻いてあるので、ここが持つところ。柄がなく、穂丈の長いほうきです。穂先は植物の自然の長短をそのまま残してあるので、コシがありつつ、しなりもあります。そのうえ軽い。その素朴さが面白くて1本買ってみました。このほうきはジャドゥ(Jhadu)というのだと教えてもらいました。
せっかくなので、お惣菜カウンターでお勧めのチキンマサラをテイクアウト。インド料理にはやっぱりインディカ米、サイドオーダーでライスも追加しました。お店にいたのは20分ほどだったでしょうか、お買い上げが30ドルほどなのが申し訳ないくらい楽しませていただきました。
さて、家に帰りまして、さっそくほうきを使ってみますと、コシとしなりがいい仕事をしてくれます。洗濯機、乾燥機と床との間の隙間にもうまく入って、奥の方の隅々からウン十年分のゴミくずをかき出してくれました。見た目以上に技が仕込まれてました。お見事。
チキンマサラもスパイスと酸味がほどよく効いて美味でした。「ヘナ」も満足。私はあの店のリピーター確定です。2月吉日めでたし、めでたし。
